⑤学修成果や学習行動データを活用した学習および教育の質保証

●プロジェクト概要
 学生の学習行動データおよび学習成果を分析し、学生自身による学習の質保証、大学による教育の質保証に取り組む。現在、授業のオンライン化、BYOD、出席管理システムなど大学教育でのICTツールの活用が進んでいる。これらICTツールの活用は、”学習行動データ”の生成を意味している。しかしながら、これらのデータは十分に分析され、学生自身にフィードバックされることはほとんどない。また、学位プログラム単位での教育の質保証において、学習行動データの活用も行われていない。これらデータを活用することは、大学教育の質的転換を推進するものであると考える。そこで、出席状況や課題の提出状況、授業時間外学習、施設の利用状況など学習行動データを分析するためのシステムを構築し、学生自身による学習の質保証を促進し、かつ学位プログラム単位での教育の質保証に取り組むものである。さらに将来的な展望として、生涯学習への展開を検討するものである。

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(教育領域) しなやかな知性と未知なる領域に踏み出す行動力を基盤に,多様な人々との協働を通して持続可能な社会を構築できる人材を育成する。
(アクション 1-5) 教学マネジメントによる教育の質保証


年度における計画・進捗内容


 phase 1 -R2計画- 
●活動内容
①LAPプロトタイプ開発・稼働の評価データに基づいた仕様書のブラッシュアップ
②仕様書確定後、速やかな入札の手続きの実施
③開発業者との協働開発
④学生向けと教員向けにそれぞれLAPの使い方や活用したチューター面談の方法についてのマニュアルを作成する。
⑤LAPシステムを活用したチューター面談を実施し、アンケートおよびインタビューによりLAPを活用したことが大学での学修のリフレクションや学修行動の改善にどのようにつながるのかなどについて、調査を行う。

 phase 1 -R2進捗- 
●進捗状況
・LAPプロトタイプを高等教育開発室教員により活用・評価し、それに基づいて学生へ提示する情報やデータの選定を行った。
・データ活用・連携の観点から、ラーニング・ポートフォリオを現行の学習支援統合システムからLiveCampusへ移行し、学生の学修情報の一元化できるようシステム整備を図った。これに伴い,LiveCampusとの連携を強化するようにLAPシステムを再設計し,令和3年3月にシステムを構築した。
・令和3年度後期からの本格運用に合わせて現行ポートフォリオシステムのデータ移行を進める。

●プロジェクト達成に対する進捗率
 80%

 

 phase 1 -R3計画- 
●活動内容
①前年度評価に基づいて、LAPシステムを効果的に活用するための学内体制を整備する。
②就職活動やインターンシップなどで活用することができるショーケース機能の付加について検討を行う。

 phase 2 -R4計画- 
●活動内容
①LAPシステムの活用利便性向上のための改修の検討
②学習行動データの広範な取得のためのICT環境整備の検討
③LAPシステムの機能強化のための既存ポートフォリオの再設計

 phase 2 -R5計画- 
●活動内容
①学習行動データに基づいた教学マネジメントによる教育の質保証の実現


その他


●担当理事
 教育・学生担当理事

●担当者
 実施責任者 高等教育開発室長
 実施担当者 高等教育開発室員
 担当課等 教務課

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