国際共同研究の重点的推進のための戦略的パートナーシッププロジェクト(令和4年~)

●プロジェクト概要
 文部科学省では,5年後を目途に激減した外国人留学生・日本人学生の留学を少なくともコロナ禍前の水準に回復させるために,重点分野・重点地域の再設定に基づき,優秀な外国人留学生の呼び込みと企業・地域への定着,段階に応じた海外留学の支援を行う等の方向性を示している(高等教育を軸としたグローバル政策の方向性(令和4年7月26日 文部科学省))。そこで,本学においても佐賀大学ビジョン2030に基づき,従来の教育研究交流を基盤としつつ,海外大学との連携・協働により,本学の教職員や学生の双方向の流動性を高めることにより,研究活動や学びを活性化させ,互いの強みを生かした持続可能な関係強化に取り組む。そのため,まず,佐賀大学と似たような規模・性格の国外地方中核大学で双方の学生派遣・受入の熱量があり,教育・研究交流によるシナジー効果が相当程度見込まれる相手機関との国際交流を重点的に取り組むことを戦略として定める。その戦略に基づき,「佐賀大学 戦略的パートナーシッププロジェクト(案)」により,大学間交流協定校の中から戦略的パートナーシップ(東京大学・京都大学等では,平成26年度から開始し,学術交流協定の上位協定と位置付け。以下,戦略的PS)候補校を選定し,試行的に順次開始していくとともに,その制度設計を行う。令和4年度においては,意欲的かつ対等な関係を構築可能なインドネシア・マラン国立大学から,そして同様な関係で研究成果等が見込まれるスペイン・アルメリア大学から試行的に順次開始して,以下の3点に取り組む。将来的には,各学部や研究科からの意向を踏まえ,研究成果等が見込まれる重点地域を国際交流推進センター運営委員会での検討により再設定し,実施可能な範囲での戦略的PS候補校の増強を図る。これらは新規の取り組みであり,かつ先方大学との高いレベルでの専門的交渉が必要であるが,今年度が初年度となる第4期中期目標計画において,学術研究の多様性等の強化を目標に掲げており,本プロジェクトの新規実施によって,本学の研究力強化や国際的なプレゼンス向上に貢献することが期待される。なお,その他の交流協定校は,通常の交流(研究者交流,交換留学や国費・私費留学生等の派遣・受入)を中心として維持していく。本ビジョンプログラムでの取組について国際交流推進センター運営委員会での検証等を実施し,制度創設の検討を踏まえて,令和9年度に「戦略的PS」制度の創設を目指す。
①戦略的PSの締結(新制度):重点地域における本学との学術交流協定校のうち,高い研究成果等を見込むことができる協定校と戦略的PSを締結し,新たな研究者の相互派遣・交流等を
 推進。

②研究者の派遣支援:研究重視型戦略的PS候補校(当面は海外学術交流協定校等)との研究活性化のため,現地の研究機関に直接赴き共同で行う研究(研究者派遣)
③海外研究者の受入支援:研究重視型戦略的PS候補校(当面は海外学術交流協定校等)との研究活性化のため,相手機関の研究者を本学に直接受け入れて行う研究

●プロジェクト達成水準
(1-1)契約職員の雇用
(2-1)国際共同研究等のプログラム数
(2-2)戦略的PS候補校数
(3-1)選考審査の実施
(3-2)派遣・受入研究者数
(4-1)PDCAサイクル

●令和6年度計画
(1-1)4~3月 契約コーディネータによる戦略的PSの交渉
(2-1)4~3月 戦略的PS候補校の継続取り組み支援
(3-1)4~7月 派遣・受入研究者の選考
(3-2)7~3月 研究者の派遣・受入
(4-1)4~3月 PDCAサイクルの実施
(4-2)8~3月 派遣・受入研究者の報告書提出(派遣・受入後1ヶ月以内)
(5-1)4~3月 派遣・受入研究者の論文提出報告
(6-1)4~3月 外部資金応募の受付
(7-1)4~3月 派遣・受入研究者主催による国際研究集会の開催

●令和5年度計画
(1-1)4~3月 契約コーディネータによる戦略的PSの交渉
(1-2)4~3月 戦略的PSプロジェクトマネジメント専門委員会開催
(1-3)4~3月 学術交流協定校の4分類化
(2-1)4~3月 戦略的PS候補校の選定
(3-1)4~7月 派遣・受入研究者の選考
(3-2)7~3月 研究者の派遣・受入
(4-1)4~3月 PDCAサイクルの実施
(4-2)8~3月 派遣・受入研究者の報告書提出(派遣・受入後1ヶ月以内)
(5-1)4~3月 派遣・受入研究者の論文提出報告
(6-1)4~3月 外部資金応募の受付
(7-1)4~3月 派遣・受入研究者主催による国際研究集会の開催

●令和4年度計画
(1-1)11月 契約コーディネータの選考・任用手続き
(2-1)11月~12月 国際交流推進センターで取組について協議
(2-2)11~3月 戦略的PS候補校の選定と交渉
(3-1)11~12月 派遣・受入研究者の選考
(3-2)10~3月 研究者の派遣・受入
(4-1)10~3月 PDCAサイクルの検討・確定
(4-2)2~3月 派遣・受入研究者の報告書の提出
(5-1)12~3月 派遣・受入研究者の論文提出報告
(6-1)10~3月 外部資金応募の受付
(7-1)10~3月 派遣・受入研究者主催による国際研究集会の開催

●令和5年度進捗状況
(1-1)4月~12月 契約コーディネーターによる戦略的PS候補校への交渉
(1-2)4月~12月 戦略的PSプロジェクトマネジメント専門委員会開催(計5回※)   
           ※うち中間報告会1回開催
(1-3)4月~12月 学術交流協定校の4分類化にかかる75協定の調査案準備
(2-1)4~12月 戦略的PS候補校6大学選定
(3ー1)4~12月 研究者の6大学選考済
           (国際共同研究型:マラン大学・中国農業大学・温州大学)
           (国際共同教育型:ハサヌディン大学・アルメリア大学・チェンマイ大学)
                    *ハサヌディン、チェンマイは連携型の主大学)                      
(3-2)7~12月 研究者の6大学派遣済(受入れは今後予定)
(4ー1)4~12月 中間報告会(12月5日実施)によるフィードバックによるPDCAサイクルの実施
(4ー2)8~3月  派遣・受入研究者の報告書提出(派遣・受入後1ヶ月以内)3月予定 
(5-1)4~3月  派遣・受入研究者の論文提出報告 令和6年度以降 
(6ー1)4~3月  エラスムス+(EU連合)申請、採択(アルメリア大学)
           二国間交流事業(JSPS)の申請(温州大学)、
(7ー1)4~4月  派遣・受入研究者主催による国際研究集会の開催(各大学年度内実施予定)

●令和4年度進捗状況
(1-1) 契約コーディネーターを公募し、12月に国際交流推進センターにて審議、1月1日付で任用する予定。
(1-2) 戦略的PSプロジェクトマネジメント専門委員会にかかる規則改正と委員会を設置。
(2-1) 契約コーディネーターの配置(人事)と国際交流推進センター内に設置する戦略的PSプロジェクトマネジメント委員会(以下、「戦略的PS委員会」という。)を規則を改正
     した上で協議する委員会(組織)を設置することについて協議

(2-2) 戦略的PS委員会(1月設置予定)にて検討し、センター運営委員会で決定予定。
(3-1) 戦略的PS委員会(1月設置予定)にて検討し、センター運営委員会で決定予定。
(3-2) 戦略的PS委員会(1月設置予定)にて検討し、センター運営委員会で決定予定。
(4-1) 戦略的PS委員会(1月設置予定)にて検討。
(4-2) 戦略的PS委員会(1月設置予定)にて検討し、センター運営委員会で決定後、提出予定。
(5-1) 戦略的PS委員会(1月設置予定)にて検討し、センター運営委員会で決定後、令和5年度以降に提出予定。
(6-1) 戦略的PS委員会(1月設置予定)にて検討し、センター運営委員会で決定後、令和5年度以降に提出予定。
(7-1) 戦略的PS委員会(1月設置予定)にて検討し、センター運営委員会で決定後、派遣・受入研究者主催による国際研究集会の開催を予定。

その他
●ステークホルダー
 佐賀大学研究者,外国人の海外研究者,国際志向の高い企業,海外における交流協定候補校等

●担当理事
 研究・社会連携・国際・附属病院担当理事

●担当課
 研究推進課 国際企画室

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