㉓教育ビジョン達成に向けたアクション展開のための全学的な方向性の共有と体制の構築

●プロジェクト概要
 ビジョンを達成するためには、本学のシーズを把握し、時代・社会のニーズを捉えて『持続可能な社会を構築できる人材を育成する。』のに必要なものは何か、足りないものは何かを洗い出す必要がある。
そのため本プロジェクトでは、経営協議会外部委員、就職先、地域など外部の意見・二ーズを取り入れ、学部・研究科・全学教育機構が持つ魅力・シーズを把握する。
 その結果、ビジョン達成に向けて必要なアクションは、新たな学位プログラムの創出(アクション1-1関連)、 教養教育の再構築(アクション1-2関連) 、専門教育の在り方の見直し(アクション1-3関連)、 学び会う場・教育環境の創造(アクション1-4関連)が想定される。さらに、人材育成目標の達成のための計画を実行し、成果を検証・改善していくことに必要なマネジメント体制の強化が必要となる(アクション1-5関連)。
 本学がこれまで行ってきた教育改革との関連性を踏まえ、情報収集と論点整理を行い、全学的に共有する。
 加えて、有機的で繋がりのある具体的計画の立案を行い、実現させるための体制の構築を行う。

(クリックで拡大)

(教育領域) しなやかな知性と未知なる領域に踏み出す行動力を基盤に,多様な人々との協働を通して持続可能な社会を構築できる人材を育成する。
(アクション 1-5) 教学マネジメントによる教育の質保証 他

 


年度における計画・進捗内容


 phase 1 -R2計画- 
●活動内容
①本学の教育シーズを把握するため、教育室と各学部研究科・全学教育機構との意見交換を行う。
②時代・社会のニーズを把握するための情報収集を行う。
③上記①②をもとに各アクションの領域における解決すべき課題の論点整理を行う。
④第4期に向けて取り組むべき教育改革の方向性の全学的共有を行う。

 phase 1 -R2進捗- 
●進捗状況

①令和2年10月に、本学の教育シーズを把握するため、教育室と各学部との意見交換を行い、各学部の持つ教育上の特色や、課題を解決するための計画等について情報を共有した。
②学内の各センター・室等や国等が公開しているデータ(内閣府エビデンスシステムe-CSTI等)からの情報収集・人材育成のニーズを分析し、現在の社会で求められている人材と、供給されている人材のギャップを把握した。
③上記①②をもとに各アクションの領域における解決すべき課題の論点整理を行った。
令和2年11月拡大役員懇談会でテーマ「佐賀大学の目指す新しい教育分野とは?」として、ディスカッションを行い、今後STEAM教育を展開していく方向性、ステークホルダーの期待に応える仕組みや教育の場の醸成を行う方向性をそれぞれ提案した。
④令和3年3月に、第4期に向けて取り組むべき教育改革の方向性の全学的共有を行うための学部長と理事の意見交換を行った。第3期中期目標・計画での目標設定の問題点を改善するため、大学のビジョンを示して、それらに紐付いた各学部の課題解決と特色化に繋がる計画の立案ができるよう議論した。

令和2年度末時点での各アクションへの展開状況
(1-1)
拡大役員懇談会において佐賀大学が目指す教育分野としてSTEAM教育を提案した。分野を横断する教育として全学教育機構では教養教育の再構築に取り組む中で、副専攻プログラムを実質化するための検討を行う。
(1-2)
教養教育の再構築に向けて、全学教育機構では、教養教育の区分を整理し、内容の充実と、学部教育や社会との接続を図る機能の強化を行う案を作成した。令和3年度に議論を続け案を成熟させ、第4期中期目標期間の前半に新カリキュラムを開講できるように計画していく予定。
(1-3)
各学部長と意見交換を行い、専門教育のあり方の見直しの方向性として「教育活動・成果に対するステークホルダーからの意見聴取や反映を活性化」「学生が成長実感を得られるカリキュラムや教育方法」を示し、概ねの理解を得ている。令和3年度に、令和4年度以降の各学部の同趣旨での具体的な取組計画をまとめ、また全体としてその取組の成果を発信し、目標達成のための循環を生むための準備をする。
(1-4)
学習支援室、学生生活課、教務課で打合せを行い、これまで実施してきた学生によるピアサポートの見直しを行った。令和3年度は、オンラインを活用しながら障害のある学生も充実・適切なピアサポートを受けることができるよう方策をまとめる。
また、授業開放科目とオンライン留学の拡充により多様な学生が学び合う場を設ける。
(1-5)および(3-1)
アクション(1-3)への展開で記載した「教育活動・成果に対するステークホルダーからの意見聴取や反映を活性化」する取組みは、学生が、社会で活かせる実践的能力を獲得するための取組である一方、地域社会で求められる人材を輩出するための貴重なニーズ収集である。
また、それらのニーズを反映してカリキュラムや入試等の改善につなげていくことで教育の質を保証する。上記取組の教育改善の成果に焦点を当てたものが(3-1)の成果、教育の質が保証されるための取組の導入が(1-5)の成果となる。以上のことから(1-3)のアクションは、(1-5)(3-1)とも関連したアクションとなる想定。

●プロジェクト達成に対する進捗率
 50%

 

 phase 1 -R3計画- 
●活動内容
R2計画によって整理された論点・問題点の解決に向けて、各アクション・各部局レベルに詳細化、細分化し、具体的な計画を策定し、実現させるための体制の構築を行う。

 phase 2 -R4計画- 
●活動内容
各アクションに対応するプロジェクトの実行(別プロジェクトとして進行)

 phase 2 -R5計画- 
●活動内容
各アクションに対応するプロジェクトの実行(別プロジェクトとして進行)


その他


●担当理事
教育・学生担当理事

●担当者
実施責任者 高等教育開発室長
実施担当者 高等教育開発室員
担当課等 教務課

タイトルとURLをコピーしました