●プロジェクト概要
佐賀大学は,教育・研究,地域医療などを通した様々な取組みで佐賀地域における住民の社会生活の維持・支援に貢献している。本学は、包括連携協定に基づく佐賀県地域における地域貢献につながる事業を展開しているところであるが、その活動があまり行われていない地域も見受けられる。
このため、令和2年度から開始した「戦略的に支援する特定プロジェクト」(佐賀県・有田町・SDGsなどのテーマで募集)を水平展開し、ビジョン2030プロジェクト「地域の再興に資する研究・地域連携プロジェクト」を通して研究・地域連携活動支援を行い、その取組みの活性化を図る。
また、取組みの実施状況・成果の検証などにより、地域における社会生活の維持と暮らしへの貢献につながっている状況について継続的にモニタリングする。
(社会貢献領域) 佐賀県をはじめとする周辺地域の社会変革を担う大学を目指し,産学官連携の推進による教育・研究活動の高度化を通じて,持続可能な地域社会の実現に寄与する。
(アクション 3-4) 地域における社会生活の維持と人々の暮らしを支援
年度における計画・進捗内容
phase 1 -R2計画-
●活動内容
・「地域の再興に資する研究・地域連携プロジェクト」を通した研究・地域連携活動支援
・佐賀大学と包括連携協定を締結している県内地方公共団体等との連携実施事項の調査把握及び佐賀大学の地域貢献の状況の検証の仕組みの構築
phase 1 -R2進捗-
●進捗状況
既存の「包括協定」の中には、その協定が形骸化しているものも見受けられるため、活動状況を適宜精査し、モニタリングしていく必要がある。
自治体等との連携協力推進のため、佐賀県や有田町との連携研究プロジェクトを募集し、選定した事業を通して活性化を図っているところである。
上記の支援事業を水平展開し協定に基づく連携を活性化するため、「地域の再興に資する研究・社会連携プロジェクト」を募集し、地域活性化のための取組みを支援した。(対象地域:鹿島市・唐津市・小城市・鳥栖市)
<選考経過>
◆ 令和2年8月21日 プロジェクト募集開始
→ ①小城市 1件 ②鹿島市 5件 ③唐津市 2件 ④鳥栖市 1件 の応募有
◆ 令和2年9月24日 第一次審査(書類選考)実施
→ ②鹿島市 4件 ③唐津市 1件 第二次選考へ
◆ 令和2年10月9日 第二次審査(ヒアリング)実施 → 5件を選定
【鹿島市分】
◇ 「鹿島の魅力をインバウンドにつなぐ」:鹿島市のインバウンド観光振興をテーマとした
留学生・日本人学生による課題解決型研修とその効果の調査
国際交流センター 石松 弘幸 准教授 100,000円
◇ 「鹿島アートプロジェクト」 芸術地域デザイン学部 石井 美恵 教授 1,000,000円
◇ Total small vessel scoreに対する遺伝子多型の影響:The Kashima Scan Study
医学部 鈴山 耕平 助教 380,000円
◇ マッチングアルゴリズムを応用した鹿島市:肥前浜宿地区の民泊支援事業
理工学部 上田 俊 助教 450,000円
【唐津市分】
◇ 玄海諸島7島における地域交流拠点整備のためのフィージビリティ・スタディに関する研究
理工学部 平瀬有人 准教授 600,000円
鹿島市における4つのプロジェクトについては、すでに鹿島市で展開中の「町並み保存再生研究」、「干潟展望館事業」の2つと併せて「鹿島プログラム」として、連絡会を定期開催して地域の再興に資する研究・地域連携プロジェクトを推進している。
計画額 4,000千円
執行予定額 2,530千円
残額予定 1,470千円
自治体等との連携協力推進のため、佐賀県、有田町との連携研究プロジェクトの募集を行いました。また、鹿島市・唐津市・小城市・鳥栖市を対象に「地域の再興に資する研究・社会連携プロジェクト」の募集をビジョン実現プロジェクトの中で行いました。この2つのプロジェクト募集によって協定を締結している自治体との連携の実態を把握することにつながりました。
地域の社会生活・暮らしの維持・支援に対して佐賀大学がどの程度貢献できているかを検証していくことは、ビジョンに書かれていることを実現していくためには必要なことですが、その手法は今後検討が必要な課題です。
今は、鹿島市や有田町との連携を実質化する取り組みを先行して取り組んでおり、自治体と大学の連携のモデル形成を目指しています。
●プロジェクト達成に対する進捗率
25%
phase 1 -R3計画-
●活動内容
・令和2年度「地域の再興に資する研究・地域連携プロジェクト」の成果を踏まえ、地域自治体連携プログラム(唐津市1テーマ及び鹿島市テーマ)に対する支援を継続して行う。特に、鹿島市テーマについては、「鹿島プログラム」として既存の事業を含めて支援を行う。また、唐津市テーマについては、本事業の中で新たに2プロジェクトを立ち上げることとし、「唐津プログラム」へ発展させることをねらう。
その他
●担当理事
研究・社会連携・国際担当理事
●担当者
実施責任者 リージョナル・イノベーションセンター長
実施担当者 社会連携課長
担当課等 社会連携課