⑨共同利用・共同研究拠点の運営強化とSDGs戦略の重点化

●プロジェクト概要
 共同利用・共同研究拠点として、ビジョン2030「海外との学術交流拠点としての役割を発揮することで研究活動をより活性化させ、地域社会の発展に寄与する研究とイノベーション創出」を目指すため、運営強化と若手人材の育成を兼ねて、研究体制の強化を図るもの。また、SDGs推進の観点から再生エネルギー、持続可能な社会構築への学術的貢献を担う一つとして、本センターの研究分野における国際的な若手研究者の人材育成のプラットフォーム化と拠点化の役割を担う。
 本取組により、これまで実施してきたJSTとのプラットフォーム事業、SATREPS等の実績をさらに発展させることが可能となり、SDGs推進の観点からは、海洋エネルギー全体の主要4分野を基盤として推進しながら、長年培われた海洋温度差発電、政府が重点的に進める洋上風力に人的重点を図ることが可能となる。今後、2030年までに、現在の19ヶ国規模のプラットフォームを1.5倍・約30ヶ国に拡大し、国際的なSDGsの若手人材育成強化の拠点化を目指すものである。

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(研究領域) 持続可能な社会の実現と地域社会における安全・安心,豊かで質の高い生活の実現に向けて,研究者の育成を進め,知の資産を創出するとともに,地域社会の発展に寄与する研究とイノベーションの創出を強力に推進する。
(アクション 2-2) 将来を見据えた新たな研究分野の創出と投資


年度における計画・進捗内容


 phase 1 -R2計画- 
●活動内容
○海洋温度差、洋上風力分野の助教の配置。
○国際的な若手研究者の人材育成としてプラットフォーム化を推進。現在の19ケ国規模(現在)から20ヶ国規模への体制を目指す。※コロナウィルスの影響で、WEBで開催。今年は、23ヶ国規模に向けた体制の準備を行う。
○海洋温度差分野は、OTEC新システムの基盤研究を開始。
○洋上風力分野は、風車搭載の新型式スパー型浮体の波浪中動揺特性を実験により把握・改良を開始。

 phase 1 -R2進捗- 
●進捗状況
プラットフォームの参加国数は、コロナ禍の影響によりオンラインを活用したものの12ケ国。その他の事業は、同禍の中、期末評価への対応も踏まえながら進捗している。助教2名の採用については、当初本年度中盤を予定していたが、早くとも3月中の着任予定となった。
国際インターンシップについては、コロナ禍の影響により実施できていない。また、所属教員の論文数については12月末現在で4編(国際学術誌掲載論文数うち3編)となっている。

●プロジェクト達成に対する進捗率
 12.5%

 

 phase 1 -R3計画- 
●活動内容
○国際的な若手研究者の人材育成としてプラットフォーム化を推進。25ヶ国規模への体制を目指す。
○海洋温度差分野は、OTEC新システムの基盤研究を継続。
○洋上風力分野は、セミサブ型など設置可能海域の広い風車搭載浮体を開発し、波浪中動揺特性等の性能検証。

 phase 2 -R4計画- 
●活動内容
○国際的な若手研究者の人材育成としてプラットフォーム化を推進。26ヶ国規模への体制を目指す。
○海洋温度差分野は、OTEC新システムの基盤研究を継続。
○洋上風力分野は、実用的見地から提案した風車搭載浮体の最適化を行い設置方法等の周辺技術研究を行う。

 phase 2 -R5計画- 
●活動内容
○国際的な若手研究者の人材育成としてプラットフォーム化を推進。26ヶ国規模への体制を維持。
○海洋温度差分野は、OTEC新システムの基盤研究を継続。
○洋上風力分野は、風車搭載浮体の実用化に向けた設置方法等の周辺技術を確立。また、作業船や係留など、海洋再生可能エネルギー開発に共通する課題を検討。


その他


●担当理事
 研究・社会連携・国際担当理事

●担当者
 実施責任者 海洋エネルギー研究センター長
 実施担当者 学術研究協力部長
 担当課等 研究協力課
 連携課等 理工学部

●関連リンク
 https://www.ioes.saga-u.ac.jp/jp/

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