2-2 将来を見据えた新たな研究分野の創出と投資

ビジョンとの関係と到達イメージ

 応用研究や新分野・分野横断的な研究から成果を生み出し,社会の要請に応えることは一朝一夕にできるものではない。生み,育て,そして成長させて社会に送り出すという過程を経るからである。研究のシーズを萌芽的な研究に育て,自立させ,さらには他機関との共同研究や科学研究費助成事業をはじめとする外部資金を得て,本学の特色・強みとなる研究に展開する。これは10 年後も社会から必要とされる佐賀大学であるための未来に向けた投資である。

 到達イメージとしては,社会の要請に応えうる研究,社会から要請されている新たな分野の開拓,既存の研究分野の枠組みを超えた分野横断的な研究を見極め,資源を集中的・重点的に投資する。投資する研究分野の一つの目安として,国の政策動向,地域社会の課題を踏まえ,「超スマート社会(Society5.0)の実現」,「資源・エネルギーの安定的な確保と利用の効率化,循環的な利用」,「持続可能な地域の社会基盤の実現」,「自然災害に対応した防災・減災の取組」,「最先端の医療技術の実現」などの重点研究領域を指定する。その中で,「地域社会の課題解決に貢献する研究」と「世界水準を目指す研究」を創出していく。

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